TKGは暇を持て余す

高時給バイトのフリーターしながらゆるゆると生きている頑張らない系趣味日記

IonQ

アメリカの量子コンピューターの研究、開発をする企業。

3大クラウド上で量子コンピュータへの接続サービスを提供しています。

2020年6月に創業、2021年10月1日にNYSEに上場。先週大きく上昇し話題になりました。

前四半期の決算では売り上げ223k$、当期純利益−14.7M$、EPS -0.12$でした。

四半期の売り上げがたった2700万円ほどしかなくEPSも予想を下回ったにもかかわらず一時時価総額6000億円(ワークマンや日本マクドナルドがそのあたり)を突破するなどかなり驚きの金額になっています。

 

現時点で一般的に利用できる量子コンピュータへの接続サービスを提供する最初の上場企業とはいえ、その性能自体は特筆すべきものではなく、量子コンピュータへの期待感だけで上げている局所的なバブル相場だと思います。

ただトレーディングとして考えた時にはボラティリティは歓迎できますし、現在中国や欧州との開発競争の中で多額の資金が投じられている分野であり、2ー3年後には数倍になっている可能性がある業界だと思います。

企業としても量子コンピューター開発に最も重要な要素の一つである量子誤り対策に関しての技術論文の発表で話題になるなど、業界のトップランナーであることは間違いないと思います。今後の決算次第では長期保有も考えたい銘柄です。

ただし、この会社はイオントラップ型システムを得意としていますが、IBMが研究を主導し現在日本で主流の超伝導量子コンピューターがすでに前世代のものになりつつあるなど、ある日突然これまでの最先端技術が陳腐化するような発表が出てくる可能性のある分野だということは覚えておく必要があるでしょう。現に冷却原子、光量子などの別の方式による技術も続々と開発されており、今後も業界のトップでいられるかどうかは決算と合わせて注意が必要です。